ODAGIRIENNE bis

オダギリジョーに魅せられて

ODAGIRIENNE(オダギリエンヌ)とはフランス語で「オダギリ専門家、研究家、ファンの女性」という意味である。フランス語の読み方の規則に従えば、このスペルだと実は「オダジリエンヌ」という発音になってしまい、オダギリエンヌと読ませるためには、ODAGUIRIENNEにしないといけないのだが、そのへんはODAGIRIのスペルを崩したくないということで勘弁してもらおう。

au FG LIFETIME BLUES 第103回

本日の物語のうち「ある休日」は、なかなか得がたい経験だろうと感じた。公園で子どものほうから大人に話しかけること、見知らぬ大人がくれるというポテトを受け取ること、しかも慎み深く小さめのポテトを1本だけ選んだこと。警戒心の強い父母たちが多い昨今では、ひとつひとつの行為が小さな奇跡のような気がする。投稿者さんにとって、本当に清々しい休日だったことだろう。

「ブリュッセルの夜」もそうだ。残念なことに長年ベルギーには行きたいと思いつつ、フランス止まりだった私には土地柄はわからない。ベルギーといっても様々な地域色があるから、ブリュッセルだとこんなこともあるのだろうかと驚く。国や地域にかかわらず、すべては「人」と「人」との奇跡的な出会いなのかな。

【今日の物語】
「ある休日」
「母の言葉」  
「クリーニング店」
「ブリュッセルの夜」

【ON AIR曲】
16:07 THE OLD SPRING TOWN / HIGH LLAMAS
16:17 LOVE WILL KEEP US TOGETHER / CAPTAIN AND TENNILLE
16:25 STOP THIS TRAIN / JOSHUA REDMAN
16:34 HAPPINESS IS ME AND YOU / GILBERT O'SULLIVAN
16:45 STRANGERS / LEWIS CAPALDI

(2024.3.16  J-WAVE、radikoタイムフリーにて)

クウガのポレポレへ(珈琲るぽ)

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20年くらい前から行こう行こうと思いつつ、いつでも行けるとなかなか腰を上げなかった。おそらくバスで前を通ったことはある(昔の職場が同じ街道沿いにあった)。クウガの放送より前だったかもしれない。るぽは1988年に創業したそうだから、見かけたのは出来て間もない頃だったのだろう。

高寺PのXへのポストにより、るぽがこの3月で閉店だと知った。いつでも行ける場所ではなくなってしまう、とにかく行かなくちゃと思い出かけた。実は我が家からは1時間もかからない場所なのだ。

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閉店が知れ渡ってから連日大行列だそうで、今日も100人くらいは並んでいたと思う。残念ながら店内に入れるのを待つほど時間がない。しかも、日射しの角度が理想的ではなく、やや不本意な撮影結果となった。数年前までなら、いくらでもいろいろな時間帯に来られたのにと後悔しても始まらない。

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とにかく、若きオダギリジョーの成長のほんの一部を見守ってくれたこの建物と、こんな素敵なロケーションを見つけ出してくれた当時のスタッフさんたちにお礼を言いたい。ありがとうございました!

au FG LIFETIME BLUES 第102回

今日は春の物語が多かった。最近投稿された物語が多いということだろうか。

「桜」の物語を聞いて、この投稿の内容には関係ないが、世間でよく聞くフレーズを思い出した。曰く、「来年の桜が見られるかどうか…」、あるいは「これが桜の見納めになるだろう…」など。なぜ桜なのか。

桜を人生の節目と捉える感性は、おそらく日本人特有のものだろう。1年のうちで一番華やかで心が浮き立つ季節を代表する花。潔くも美しい散り方も日本人のメンタリティーに合っている。かく言う私も桜の写真は毎年たくさん撮る。これが最後かもしれないのに、これが最後の撮影になるとは思いもせずに。


【今日の物語】
「イーブン」
「桜」
「春の夕暮れ」
「私の父」

【ON AIR曲】
16:09 MY SWEET LORD / THE CHIFFONS
16:18 I COULD BE A FLORIST / OLIVIA DEAN
16:30 BETTER TOGETHER / JACK JOHNSON
16:44 SOMETHING ON YOUR MIND / KAREN DALTON

(2024.3.9  J-WAVE、radikoタイムフリーにて)

au FG LIFETIME BLUES 第101回

3月だ。大して寒くもならないうちに春か。

今日の物語は番組が始まる前に四つのタイトルだけ見て、なかなか面白そうなラインナップだと感じた。予感は当たったと思える。投稿者さん自身がつけたタイトルとは限らないが、タイトルって大事だ。物語はどれも冗長でなく余韻があり、聞いていて気分がよかった。

「未確認飛行物体」、聞いているほとんどの人がそう感じるだろうが、娘が言うUFOの話をきちんと聞いて、同じ目線で考えてくれる母親って素晴らしい。

「そういうふうにできている」は、体験した人しか持ち得ない幸せな感慨だ。本当に「世の中はそういうふうにできている」のだろうか。「人間って、そういうふうにできている」のかもしれないと思った。

【今日の物語】
「未確認飛行物体」
「ナポリタン」
「そういうふうにできている」
「二度目の青春の終わり」

【ON AIR曲】
16:10  MINISTRY OF ALIENATION / UNKNOWN MORTAL ORCHESTRA
16:20  キッチンの窓から / 畠山美由紀、小池龍平
16:28  THIRTY TWO / BULLION
16:36  THAT'S LIFE / WYATT MICHAEL
16:45  SEE YOU SOON / DARRYL SIM,WREN

(2024.3.2  J-WAVEにて)

au FG LIFETIME BLUES 第100回

「淡々と」がモットーの番組が迎えた100回目の放送。記念すべき節目だという盛り上がりはゼロ(笑)
ともかくこれだけ続いてくれていることが本当に嬉しい。でも公式さんも淡泊よね。たまにはオダギリの収録風景ショットとか披露してくれても良いだろうに…

さて今日の物語はどれも形こそ違え、「母」という共通テーマがあった。一人目は実家に一人住まいの母のこと、二人目は投稿者の母の話、三人目は母である女性との話、四人目は投稿者自身が母である。私は自身が母となった経験がないので、どうもこのテーマは居心地が悪い。自分自身の母親については、98%は嫌な思い出なので思い出したくないし語りたくない。そう考えてみると、母を語れるというのは幸せなことなのだろうなと思う。

ヤモリは我が家でも時々あらわれる。場所は玄関か洗面所だ。だいたい放っておくと、いつの間にか姿を隠している。このあたりは猫がいるから外に出すとヤモリにとっては危険かもしれない。ヤモリはゴキブリを食べてくれるという説もあるが、うちで見かけるのはまだ赤ちゃんなのか、ゴキブリに敵いそうな図体ではない。

【今日の物語】
「実家に行く」
「私の母」
「美しい人」
「ヤモリ」

【ON AIR曲】
16:08 FATHER AND DAUGHTER / PAUL SIMON
16:22 MOTHER / KACEY MUSGRAVES
16:34 YELLOW / COLDPLAY
16:44 DAYLIGHT DREAMING / ANDY SHAUF

(2024.2.24  J-WAVE、radikoタイムプラスにて)

au FG LIFETIME BLUES 第99回

4人目の物語「タヌキ」のその後が気にかかって仕方ない。まさに放送を聞いている最中に、イタリア在住の親戚Aから、飼っていた2匹のワンコ(イタリアン・グレイハウンド)の1匹が昨日亡くなったという知らせが届いたのだ。写真をしょっちゅう送ってきてくれていたが、ノーブルな顔立ちの優しそうな犬だった。うちの子が旅立ってしまってから1年以上経つけれど、いまだに毎日毎日考えている。Aもどんなにか悲しいだろうと思うと、かける言葉もない。投稿者さんの場合は野生動物だけれども、飼っている動物でなくても生き物の命はみな尊いのだから、タヌキも持ち直してくれることを願わずにはいられない。

3人目の物語を聞いていたら、ジョニ・ミッチェルの曲の話で「ギターの音」という表現が出て来た。オダギリの「ギター」のイントネーションを「ター」を高くする言い方だった。演奏楽器の担当者を指す場合にこのイントネーションはよく使うが、楽器そのものを指すときには「ギ」を高くするイントネーションで私は喋る。ジェネレーションの違いかな、オダギリは音楽もやる人だから、ミュージシャン用語だとそうなのかな、などとあれこれ考えている。

そういえば、ジョニ・ミッチェルというアーティスト名を初めて知ったとき、てっきり男性かと思っていたが、歌声を聞いたら女性なのでびっくりした記憶がある。

さあ、来週はとうとう100回目!

【今日の物語】
「失ったもの」
「5年後」
「日々、生まれ変わる」
「タヌキ」

【ON AIR曲】
16:08  SOMETHING STUPID / MARK KOZELEK & MINNE DRIVER
16:16  FREE MIND / TASH SULTANA
16:33  BIG YELLOW TAXI / JONI MITCHELL
16:45  THE NIGHT WE MET / LORD HURON

(2024.2.17  J-WAVE)

au FG LIFETIME BLUES 第98回

3人目の物語「新しい時代」が印象に残った。新型コロナ感染対策が各国で厳しくなった時と自らの進路を決める時がぶつかってしまった方たちはどれほどいたことだろう。投稿者の娘さんは本当に地に足をつけた考え方のできる人だと感服してしまった。不運なタイミングを不運にしない強さと柔軟性があるのだろう。

4人目の物語「虹」。この方は就職氷河期と言われる時代に就職で苦労なさったようだ。夕方の電車内で、面接用のスーツを着て身体全体に疲れを滲ませ、溜息が漏れ聞こえそうな若者をどれだけ見かけたことだろう。私は世間一般で言われる就職活動はしたことがないので、彼ら彼女らの本当の苦労については知らないのだが、虹があらゆる憂いを一時だけでも払拭してくれるものだということはよくわかる。お隣のサラリーマンさん、Good job!

最後の曲は、かの有名な歌かと思ったら、まったく知らないメロディーだった。映画『オズの魔法使い』(知識として知っているだけで観たことはない)の劇中歌のタイトルは、”Over the Rainbow” とも ”Somewhere Over the Rainbow” とも呼ばれるらしい。

【今日の物語】
「手袋」
「夢想」
「新しい時代」
「虹」

【ON AIR曲】
16:09  父 / 矢野顕子、奥田民生
16:21  ORDINARY PEOPLE / JOHN LEGEND
16:37  REPEAT / JULIEN BAKER
16:44  OVER THE RAINBOW / PREDAWN

(2024.2.10  J-WAVE)

au FG LIFETIME BLUES 第97回

今日もどの物語もじんわりくる良い話だったのだが、四人目の物語が始まり、ああ今日もこれでお終いかとフラットな気分で聞いていたところへオダギリの声「まだ焼けてねえよ」。

火葬になる直前の友人の声が、得意の噺家の口調でそう言ったような気がしたと投稿者は言うのだ。オダギリの表現は、ここだけいつもの落ち着いた朗読調の言い方ではなく、まるで噺家さんが語りかける口調そのもので、思わず居住まいを正してしまった。私もその瞬間涙がにじんだ。このひと言のためだけにでも、今日の放送を聞いてほしい。

【今日の物語】
「傘」
「願い」
「ピンクとおかっぱ頭」
「プレゼント交換」

【ON AIR曲】
16:07  雨 ZING BLUES / T字路S
16:17  VINCENT / DON MCLEAN
16:26  FLOAT OVER / WESTERMAN
16:34  FOLLOW YOUR ARROW / KACEY MUSGRAVES
16:45  LITTLE GREEN BAG / GEORGE BAKER

(2024.2.3  J-WAVE)

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